2012年9月8日土曜日

各所で吹き荒れた強風で風力発電ピーク

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NICHIGO PRESS 2012年9月8日
http://nichigopress.jp/ausnews/news/42690/

各所で吹き荒れた強風で風力発電ピーク
SA州では全電力の85%を記録する

 NSW、VIC、SAなどの州で強風が吹き荒れ、建物や街路樹、電線などに被害を出しているが、SA州では風力発電所の発電能力がピークに達した。

 SA州エア半島のマウント・ミラー風力発電所では、ピーク発電時には州の発電量の85%にも達した。
 風力発電機の発電量はローターの長さの二乗、風速の三乗に比例し、
 最高効率は59%でこれは変わらない。
 そのため、風速が2倍になると発電力は8倍、風速が4倍になると発電力は64倍になるが、定格を超えるとローター・ブレードの破損や発電機の焼損につながるため、ローター・ブレードを風の方向と平行(フェザリング)にしてローターの回転を止めるなどの措置を取らなければならない。

 Australian Energy Market Operator(オーストラリア・エネルギー市場運営者)によると、同州の需要の半分以上が風力発電所の電力でまかなわれた。
 ただし、クリーン・エネルギー協議会によると、今週初め、風速が時速90kmに達した時にはもっと大きくなった。
 9月3日から今日までの発電量のおそらく55%から85%が風力発電所の電気だとしている。
 また、9月5日には、発電量が余りにも大きくなったため、一部をVIC州に輸出しなければならなかった。

 さらに、
 「SA州の電力部門の温室化ガス排出量は、2005年以来毎年減り続けており、過去5年で既に27%も減っている。
 他の州が我が州の真似をできないはずはない。
 SA州は風力資源が豊富にあり、オーストラリアの風を集めるのに最適な土地だと言われている。
 今後、SA州だけでなく、大陸南東部のあちこちに風力発電所が開発されることになるだろう」
としている。
 ただし、石炭火力発電所が用済みになったわけではなく、
 「風力発電も再生可能エネルギー発電も端緒に就いたばかりだ。
 化石燃料火力発電所は今後もかなりの間続くだろうが、風力発電、再生可能エネルギー発電が大きな位置を占めていくことは確かだ」
としている。(NP)







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