2012年11月23日金曜日

日本の電子大手3社、泥沼に:無能な会社は潰れるのがスジ

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●27日、広州日報は記事「日本企業の格付けが“ジャンク”級に=サムスンが最大の受益者」を掲載した。落ち目の日本企業はもはやサムスンのライバルではないと評している。写真は山東省で販売されているサムスンのスマートフォン。


 経営が無能な会社は潰れるのが資本主義の世界。
 当たり前のことがあたりまえに起こってもいい。
 通常、製造業は変身ができる。
 ある現在の基幹商品を、将来的に有望な基幹商品に変えようとするとき、業績の落ち込みが発生する。
 ただ、将来に向かって有望だと思える基幹技術を持っているかである。
 もしそれがないなら、単に経営の失敗。
 それがあるなら生む苦しみ。
 さて、どちらであろう。
 経営の失敗ならさっさと潰れたほうがいい。
 安易に無策に居座り続けたツケを払うべきだろう。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/23 11:08
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/23/2012112300944.html

日本の電子大手3社、業績低迷の泥沼に

 日本の電子業界でソニー、パナソニック、シャープの3社の業績が低迷し、信用格付けが軒並み低下している。
 短期的要因としては円高、韓国企業に対するテレビ分野での敗北などが挙げられる。
 高麗大のチョ・ミョンヒョン教授(経営学)は
 「消費者のトレンドが急速に変化する電子業界では一度トレンドに乗り遅れると、骨身を削るような努力をしないと逆転が難しい」
と指摘した。

創意性喪失と短期的成果へのこだわり

 ソニーの信用格付けが「投機的」とされるレベルにまで低下したのは衝撃的だ。
 業界では根本的な原因として「ソニー・スタイル」の喪失を挙げる。
 創意性ある製品の開発を奨励してきた文化が消え、米国企業のように短期的成果に安住したことから没落が始まった。

 ソニーは1980年代から2000年代初めまで、全世界の革新的企業の代名詞だった。
 携帯カセット・テープ・プレーヤーの「ウォークマン」が代表作だ。
 家庭で楽しめるゲーム機として開発した「プレイステーション」、ノートパソコンにデザインの概念を取り入れた「VAIO(バイオ)」などはソニーが独創性を発揮した製品だ。

 ソニーは2000年代半ばから高度成長の後遺症に苦しみ始めた。
 事業部別の独立採算制であるカンパニー制を導入したことが失敗の原因として挙げられる。
 テレビ、家電、ゲームなどが相乗効果を生むことよりも、財務諸表をよく見せることにばかりこだわった。
 多額をつぎ込んだ米国コロンビア・ピクチャーズ買収も相乗効果にはつながらなかった。

 その結果、ソニーの新製品は市場の期待にそぐわなかった。
 2000年代半ばの危機的状況で米国人のハワード・ストリンガー氏を最高経営責任者(CEO)に招いたことも失敗だった。
 ストリンガー氏は財務諸表中心の経営に慣れている人物だと評された。
 抜本的な変革が必要な状況で安住型のCEOを迎え入れたことが敗因だった。

韓国との競争、円高

 既存の技術を過信し、主力のテレビ市場では対応に失敗した。
 ソニーはアナログ方式のブラウン管テレビの代名詞だった。
 このため、新たな市場トレンドである液晶テレビの導入で出遅れた。
 2000年代の半ばでも本社の役員会でサムスン電子の話題はタブーだった。

 パナソニックもソニーと同じ失敗を犯した。
 1980-90年代の高度成長期にハードウエアとソフトウエアの相乗効果を目指し、米国ユニバーサル・ピクチャーズを買収したが、これといった成果を挙げることができなかった。
 ソニーがブラウン管テレビにこだわったように、パナソニックはプラズマディスプレー(PDP)にこだわったことが問題だった。
 PDP分野では独自の技術力を持つが、市場の大勢は既に液晶に傾いた後だった。

  2000年代末からは世界的な金融危機が追い打ちをかけ、円高が進んだ。
 ソニーとパナソニックはテレビ部門で韓国企業と競争し、巨額の赤字を出すか、シェアを明け渡さなければならなかった。
 シャープも最近格付けが下方修正され、多額の赤字を記録するなど苦境に立っている。

 ソニーの平井一夫会長兼最高経営責任者(CEO)は
 「デジタルカメラ部門の業績が良好で、医療用設備と超高画質テレビにも投資を増やしており、地位回復が可能だ」
として、強気の姿勢を見せている。




レコードチャイナ 配信日時:2012年11月28日 10時39分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66885&type=0

もはやサムスンの眼中になくなった、
“ジャンク級”に格付けされたソニーやパナソニック―中国紙

2012年11月27日、広州日報は記事「日本企業の格付けが“ジャンク”級に=サムスンが最大の受益者」を掲載した。

 格付け会社フィッチ・レーティングスはソニーの格付けをダブルBマイナス、パナソニックをダブルBに引き下げた。
 いずれも投資不適格のジャンク級とされる水準だ。
 いずれもネガティブとの評価で今後、さらに引き下げられる可能性がある。

 対照的に絶好調なのがサムスン。
 格付けはAプラスを保持している。今年に入り株価は4割近くも上昇。
 時価総額は212兆ウォン(約16兆円)に達した。
 もはやサムスンのライバルは日本企業ではない。
 米国の雄アップルと世界的な競争を繰り広げている。


 いっとき世を風靡した会社が永遠に続くことはありえない。
 消えゆくものは消えてゆくべきだろう。
 それが自然の摂理というもの。
 無能な経営者をもった企業は潰れる。
 あのアメリカ絶対王者だった「GM」すら潰れた。
 日本の企業がつぶれても当たり前。
 とりたてて珍しいことでもなんでもない。
 そいう新陳代謝を経て新しい芽が育っていく。

 新陳代謝するには、古きものが消えるという絶対前提がある。
 古きものが消え去ることで、新しいものが育っていく。
 そういう歴史の移り目に日本もさしかかっているということだろう。
 そこから、何を学ぶかである。






【気なる目次(4)】



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