まあ。次から次へといろいろなニュースが出てくる。
小沢新党というのは「中途半端な党」
ただ、小沢というカリスマに引きづられて動いている金魚のフン。
このままでいけば、自民、民主、維新の草刈り場になって惨めな姿を晒すことになる。
とすると、小沢天皇のオーラの失墜ともなる。
そこで、事前に手を打ったのが今回の劇。
激減しても小沢の責任ではない、「嘉田由紀子の責任」という言う訳。
嘉田由紀子にしても、一人だけはどうにもならない。
小沢が参加してくれれば、最低限の議席は確保できるという読み。
そのうち、生臭い小沢が引っ込めば達増岩手県知事が出てくる。
これを二人三脚でというのが、嘉田の見込み。
小沢という熊が集めたものを、嘉田はそっくりいただこうという腹だろう。
小沢の時代は過ぎ去りつつあるということであろうか。
これからな、少なくとも小沢のようなウラのある生臭さは嫌われる。
それよりもまあ、パンダのような石原慎太郎のオモテだけの生臭さの方がいい。
さらにそれより真のフレッシュが求められる時代にはいりつあるように思える。
その「フレッシュとは何か」ということが問題なのだが。
単に若いということではない。
『
ロイター 2012年 11月 29日 13:11 JST 田巻 一彦
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPTYE8AS02C20121129
コラム:「未来の党」参戦で衆院選に大変化の兆し、枠組み影響も
[東京 29日 ロイター]
衆院選の構図に大きな変化が生じる兆しが見えてきた。
嘉田由紀子・滋賀県知事が代表の「日本未来の党」が結成され、「卒原発」を旗印に61人の前衆院議員が集まり、民主、自民に次ぐ3番目の勢力となったからだ。
既存政党からは「小沢新党」との批判も出ているが、強い警戒心の裏返しとも受け取れる。
嘉田氏の清新なイメージに注目が集まれば、総選挙での台風の目になることも予想される。
仮に自民、民主に次ぐ第3党に未来の党が躍進すれば、新政権の枠組みにも大きな影響を及ぼすことになる。
<シングル・イシューに既成政党から批判>
未来の党の公約は、卒原発以外では、消費税増税法の凍結、環太平洋連携協定(TPP)交渉入りに反対し、自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)は推進することや、子ども1人当たり中学卒業まで年31万2000円の手当支給、テロや大災害に対応できる日本版国家安全保障会議(NSC)設置などが含まれる。
これに対し、民主、自民、公明などの既存政党からは、原発問題だけを争点にしているとの批判や、現実に10年で原発ゼロにする道筋が見えないなどの批判が出ている。
また、小沢一郎氏が代表の国民の生活が第一が未来に合流することで、小沢新党が未来の党の実態であるとの指摘も既存政党の幹部から出ている。
<未来の党に後出しジャンケン効果>
私は、こうした既存政党の批判の裏側には、ある種の強い警戒感が潜んでいると感じる。
というのも、衆院選はこのところ、大きなテーマやムードで票が一方向に傾き、「郵政民営化」で自民党、「政権交代」で民主党と投票行動がシフトする現実があった。
ところが、今回は今のところ明確な流れがなく、その中では日本維新の会の結成を背景にした「第三極」に風が吹く気配があるものの、まだ、『微風』の段階。
そこに未来の党が結成され、「後出しジャンケン」の優位性を発揮されれば、大きな脅威になるという政治家独特の直感が働いているように見える。
実際、29日付日経新聞朝刊に掲載された世論調査をみても、結果を大きく左右する無党派層の中で、51%が投票先を「まだ決めていない」と回答している。
また、未来の党が掲げる政策の「卒原発」が示す原発依存からの脱却に関しては、女性や年少の子供を持つ親の階層で厚い支持を形成しているとの世論調査結果がいくつも出ている。
ソフトな語り口の嘉田氏の情報発信が増加していけば、無党派層の投票行動に影響を与え、ブームを形成する可能性はかなりあるのではないかと予想する。
<自民・民主・維新の3党先行、未来参戦で変化の可能性>
日経の世論調査では、投票したい政党として自民が23%、維新が15%、民主が13%という順だったが、未来の党の結党後に実施される調査では、情勢が大幅に変化している可能性があると予想する。
日本維新の会の石原慎太郎代表は、26日の国内報道各社とのインタビューで、選挙後に自民や民主と連立する可能性を問われ、
「肝心なことを決めるのに過半数がいるんだったら、協力するよ」
と述べている。
もし、自民党が第1党になり、維新が第2党か第3党になれば、自民、公明、維新の連立政権の可能性もかなり出てきたのではないか。
<未来が第3党確保なら、政権枠組み協議が長期化も>
だが、未来の党が維新を上回って第3党の座を確保する結果になれば、自民とは原発政策で政策が対立するため、自民、公明、未来の連立政権は成立する可能性が低いと予想できる。
その場合の自民、公明、維新の議席数次第では、3党合わせても過半数割れとなって、新政権の枠組み協議が長期化するシナリオの可能性もゼロとは断言できない。
いずれにしても、未来の党が衆院選に加わることで、選挙戦の構図が参加前と大幅に変わることになったのは間違いない。
さらに「卒原発」の提示によって、選挙の争点として原子力政策のあり方について、より大きな注目が集まってきたと言えるだろう。
*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
ロイターはコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、コラムニストによって提供されたいかなる見解又は意見は当該コラムニスト自身の見解や分析であって、ロイターの見解、分析ではありません。
』
『
ロケットニュース24
http://rocketnews24.com/2012/11/27/270977/
小沢新党「国民の生活が第一」解党へ
ネットユーザー「国民の生活が第一ではなかったのか」「二の次になってしまったのか」
選挙に向けた動きがますます加速しています。石原慎太郎前都知事は、新党「太陽の党」を結成三日で解党し、橋下徹大阪市長の「日本維新の会」に合流し代表を務めることになりました。河村たかし名古屋市長は亀井静香氏らと合流し、新党「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」の共同代表に就任しています。
ここへ来て新たな動きが! 小沢一郎氏が代表を務める「国民の生活が第一」が解党することが判明しました。この動きに国民も動揺しているようで「国民の生活が第一ではなかったのか」や「二の次になってしまったのか」などのコメントしています。この先さらに、第三極は荒れていくのでしょうか?
NHKが報じるところによると、国民の生活が第一は2012年12月の衆議院選挙に向けて、滋賀県の嘉田由紀子知事が結成する新党「日本未来の党」に合流することを決定しました。脱原発を目指す勢力の結集をはかる必要があるとして、この決断を行ったようです。このことについて、インターネットユーザーからは次のような声があがっています。
・「国民の生活が第一」解党についてネットユーザーの反応
「国民の生活が第一ではなかったのか」
「はじめから維新にしときゃよかったんでは?」
「もうそろそろどうでもよくなってきたお」
「「国民の生活が第一」から「国民受けが第一」に変わったのか」
「国民の生活が第一じゃなかった!」
「もうなにがなんだかごっちゃまぜで分からなくなってきたな」
「二の次になってしまったのか」
「何がしたかったのか」
「はやw」
「なくなっちゃったんだ」
「そうですか。としか思えないよな」
「なくなるんか。なんのために民主出たのか」
……など。
ここのところ、解党や合流が相次いでいるので、多くの人が混乱している様子。
それでなくても、政党名や政策が入り乱れている状態のため、これ以上混迷を深めて欲しくないというのが、正直なところです。
いよいよ選挙が始まります。
いち早く政策を明確にして、国民の目線に立った政治を行って頂きたいものです。
Illustration:Rocketnews24
参照元:NHK news web 11月27日 19時12分
生活 “嘉田新党”に合流へ
国民の生活が第一は、来月の衆議院選挙に向けて、脱原発を目指す勢力の結集をはかる必要があるとして、滋賀県の嘉田知事が結成を表明した新党に合流することを決めました。
滋賀県の嘉田知事は、27日、記者会見し、来月の衆議院選挙に向けて、みずからが代表を務める新党「日本未来の党」を結成することを表明しました。
これを受けて、国民の生活が第一は、小沢代表も出席して緊急の常任幹事会を開き、来月の衆議院選挙に向けて脱原発を目指す勢力の結集を図る必要があるとして、嘉田知事の新党に合流することを決めました。
このあと、山岡代表代行は記者団に対し、
「新党とわれわれの政策の中身はほとんど同じだ。
政策が一致するので、一緒にやっていこうということだ」
と述べました。
国民の生活が第一は、解党に伴い、衆議院選挙に立候補を予定している70人の公認候補者全員が、新党から立候補する方向で調整を進めることにしています。
国民の生活が第一は、ことし7月、消費税率引き上げ法に反対して、民主党を離れた小沢代表ら49人で結成し、脱原発のほか、消費税増税の凍結、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加への反対、それに地域主権の確立などを主な政策に掲げてきましたが、結党から4か月余りで、新たな党に合流することになりました。
』
いま注目は「隠れ小沢新党」に集まっている。
橋下と石原が合体して、新鮮味のなくなった維新の会。
やたらと政党らしくなったはいいが、「またか」の食傷気味の動き。
そして次は「未来の党」。
策士・小沢一郎のムーンサルトか。
小沢の生活第一党というのは、ほとんど人気がなく、いわば自民・民主・維新の会の草刈り場であった。
おそらく、選挙後は半減してしまうだろうと思われていた。
そこで、策士小沢の打った一手がこの未来の党。
基本は一つ。
人気のない自分は前面には出ない、ということ。
これまでの自分が自分がという、強欲イメージを引っ込めて、嘉田という傀儡を前面に押し立ててきた。
おそらく、この嘉田知事と岩手県知事の達増との連携でやっていくことになるが、
この2人を操るのが黒子の小沢という構図になるのだろう。
『
ZAKZAK 2012.11.29
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121129/plt1211291546008-n1.htm
小沢氏、「未来」でもバラマキ
前回衆院選の民主マニフェストに酷似
滋賀県の嘉田由紀子知事が代表を務める「日本未来の党(未来)」が、次期衆院選公約に、中学卒業までの子どもに年間31万2000円を支給することを盛り込むことが分かった。
月額2万6000円。これは2009年衆院選に民主党がマニフェストで約束し、実現できなかった「子ども手当」と同じ額だ。
未来に合流する「国民の生活が第一」の小沢一郎代表流のバラマキが、早くも出てきたのか。
「(小沢氏は)表には出てもらわないという方針で進めていきたい」
嘉田氏は29日朝、「小沢新党」「小沢隠し」と批判されている点についてこう語り、小沢氏の要職起用を否定した。
前日は「外から言われる筋合いはない!」と気色ばみ、「そうならない仕組みを党の中に埋め込んでいきたい」と語ったが、同党の実態はほど遠い。
未来には、生活をはじめ、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」と「みどりの風」の一部が合流し、前衆院議員と参院議員73人の勢力になる。
このうち、8割以上の60人が生活出身で、小沢氏側近の森裕子、佐藤公治両参院議員が、副代表と会計責任者に起用される。無役でも裏から手を回すのが小沢氏であり、
これでは誰が見ても小沢新党だ。
政策面も不安がある。同党の公約原案は、小沢氏が強い影響力を発揮した、前回衆院選の民主党マニフェストに酷似しているのだ。
例えば、
(1).中学卒業までの子ども1人あたり年間31万2000円(一部を子育て応援券)の手当を支給する
(2).消費税増税を凍結する
(3).税を財源とする最低保障年金と所得比例年金の構築
(4).天下り全面禁止
(5).個別所得補償による農林漁業の活性化
(6).特別会計の全面見直し、政治改革、行財政改革、地域主権改革で財源を捻出
-などだ。
いずれも、政権交代後、小沢氏が与党幹事長として絶大な権力を得ていたときにもほぼ実現できず、現在、民主党が「ウソつき」「選挙目当ての詐欺フェスト」などと有権者に責められている一因となっている。
当事者でもある民主党の安住淳幹事長代行は28日、未来について
「自分たちの生き残りをかけて集まったという感じだ。
典型的な野合だ」
と切り捨てた。
』
『
ゲンダイネット 2012年11月27日 掲載
http://gendai.net/articles/view/syakai/139829
小沢・嘉田連合 脱原発で100人超え
野合の維新を上回る
正真正銘の第三極が発足する。
滋賀県の嘉田由紀子知事(62)が「脱原発」を旗印とする新党結成を27日午後にも表明。
新党名は「日本未来の党」になる見通しだ。
小沢一郎の「国民の生活が第一」や「みどりの風」、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」も合流を検討している。
共闘が実現すれば、維新の会を凌駕する一大勢力になるのは間違いない。
新党の党首となる嘉田知事はまだ全国的な知名度はないが、市民運動家の間では広く知られている。
06年に「もったいない」のキャッチフレーズで新幹線新駅とダム建設に反対し初当選した。
原発問題では、橋下徹大阪市長のように大仰な構想をブチ上げたわけではない。
地道に「卒原発」を訴え続け、大飯原発3、4号機の再稼働問題について、政府に慎重な判断を求めてきた。
そんなぶれない姿勢が歌手の加藤登紀子や音楽家の坂本龍一の共感を呼んでいる。
生活やみどりとの連携は、橋下と石原慎太郎前都知事の維新みたいな選挙目的の“野合”とは違う。至極当然の流れだ。
「維新と大きく異なるのは、脱原発の政策が一致していること。
そして、場当たり的に離合集散しているわけではないということです。
新党構想は3カ月ほど前から、生活の小沢一郎代表や脱原発の亀井静香幹事長が水面下で調整を続けてきました。
それが結実したのです。
小沢や亀井らベテランが裏方に回って汗をかいている点も、維新とは対照的です」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)
<第2会派に躍り出る可能性>
問題は嘉田新党が選挙までに機能するか。
「なんらかの連携、協力は模索したいが、即合流までは考えていない」(みどりの谷岡郁子共同代表)
という慎重意見もある。
比例代表名簿の統一などが検討されているが、難航しないのか。
「最大の問題は選挙区の調整でしょう。
でも、小沢一郎は社民党、新党大地、みんなの党と個別にはほぼ調整を終えている。
あとはみどりや脱原発との調整があるくらい。
テクニカル的にはそれほど難しい話ではありません」(選挙事情通)
野田は論外だし、安倍や維新のウルトラ右翼もコアな支持層に訴えているだけ。
暮らしに密着した問題を争点に掲げる「脱原発グループ」の威力はバツグンだ。
政治評論家の伊藤達美氏は
「女性を中心に票を伸ばすでしょう。
社民、共産も加えれば50~60議席に届く」
と見る。
前出の鈴木哲夫氏は
「みんなの党が新党に合流すれば、維新はもちろん、民主を抜き、自民に次ぐ第2会派に躍り出る可能性を秘めている」
と指摘した。
100議席を超えるポテンシャルを秘めているのだ。
小沢のオリーブの木構想がいよいよ現実になりつつある。
』
事情は急展開する。
嘉田知事の相棒とある岩手県知事達増の奥さんが総選挙に出馬することになった。
『
河北新報 2012年12月01日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/12/20121201t31019.htm
岩手1区 知事夫人が出馬表明
日本未来の党に合流する国民の生活が第一岩手県連は30日、衆院選岩手1区に達増拓也知事の妻で元客室乗務員の陽子氏(47)を擁立すると発表した。
日本未来の公認候補になる予定。
生活の候補者は県内全4選挙区で決まった。
陽子氏は盛岡市内で記者会見し、
「3年前の政権交代に託された民意を受け止める候補がいないことを心配していた。
県民と力を合わせて、震災復興に取り組みたい」
と述べた。
陽子氏は山口県萩市出身、関西外大短大卒。
全日空の客室乗務員時代に、当時外交官だった達増氏と知り合い、結婚した。
小沢一郎生活代表の直系の達増氏が岩手1区で初当選した1996年衆院選をはじめ、転身した2007年知事選など、達増氏の政治活動を支えてきた。
岩手1区には消費税増税法案をめぐる政局で小沢氏とたもとを分かち、民主党に残った前議員の階猛氏(46)が立候補を予定。
生活の対立候補が焦点となっていた。
1区にはほかに、自民党新人の高橋比奈子氏(54)、共産党新人の八幡志乃氏(30)、社民党新人の伊沢昌弘氏(65)が立候補を予定している。
◎夫と両輪 自ら刺客に/支持者、身内争いに嫌気も
日本未来の党と合流する国民の生活が第一岩手県連が、民主党に残った前議員階猛氏(46)に送った「刺客」は、階氏を育てた達増拓也岩手県知事の妻陽子氏(47)だった。
擁立作業が難航し、知事自身の立候補がささやかれた中、陽子氏が周囲の説得に押し切られた。
ただ、小沢王国を支えたかつての仲間が争う構図は、支持者の間にしこりを残しそうだ。
「夫には知事の仕事を全うしてほしかった。
こんな私にお手伝いができればと思い、じゃあ私がやる、と言った」
盛岡市で30日にあった記者会見。
陽子氏は決断に至るまでの達増知事とのやりとりを明かし、直前まで知事擁立の動きがあったことを示唆した。
人選は思うように進まず、公示直前にずれ込んだ。
水面下では1区の衆院議員だった達増知事の再転身への期待が高まった一方、任期途中で被災県の知事職を投げ出すことへ批判も懸念された。
タイムリミットが迫り、絞られたのが陽子氏。
県連の菊池長右エ門代表代行は
「陽子さんには小沢一郎代表に声を掛けてもらい、ここ1週間で決まった」
と言う。
29日夜、達増知事の支持者は陽子氏から涙声の電話を受け取った。
「私が出ることになりました」。
この支持者は
「知事の出馬を止めるためには仕方がなかったのだろう」
と推し量る。
陽子氏は夫が初当選した1996年の衆院選以来、後援会づくりを二人三脚で進めてきた。
経済人でつくる小沢氏の支援団体欅(けやき)の会幹部は
「子どもを背負ったまま家々を訪ね歩く時もあった」
と振り返る。
2007年、知事になった達増氏が階氏に後援会を譲った後も、陽子氏を慕う人は多かった。
日本未来の県選対本部長の主浜了参院議員は
「最良の候補。築き上げた後援会の方々から応援を頂きたい」
と意気込む。
党分裂を経て、達増後援会はかつてのように一枚岩ではないのが実情だ。
ある支持者は
「階氏を落とすための立候補は許せない」
と批判。
後援会幹部は
「生活は仲間をあえて分裂させるような候補を出す必要はなかった」
と不信感を募らせる。
達増、階両氏は家族ぐるみの交流があった。
陽子氏の決断を知った階氏の妻は支援者の一人に
「陽子さん、かわいそう」
と涙をみせたという。
』
今度は民主党が、小沢一郎の選挙区に候補を擁立した。
話がどんどんおもしろくなってくる。
やはり選挙はこうでないといけない。
『
河北新報 2012年12月02日日曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/12/20121202t31015.htm
民主、小沢氏と激突 岩手4区・及川氏を擁立
政権与党の威信を懸け、民主党が衆院選岩手4区で、党分裂の「張本人」である国民の生活が第一の小沢一郎代表と直接対決する。
県連の擁立作業は難航したが「不戦敗は許されない」と公示直前に党本部主導で候補の投入を決めた。
「逆に組織が引き締まる」と、小沢氏陣営は迎え撃つ。
全面対決により、重なった支持基盤の分裂は避けられそうにない。
◎堂々と選挙
「1、3区は(小沢氏と分裂して)悩みながらも決死の覚悟でやっている。
支持の拡大に向けて堂々と選挙をすることは当たり前だ」
1日に盛岡市であった新人及川敏章氏(56)の出馬会見。
選対本部長の平野達男復興相(参院岩手選挙区)は、擁立の理由を語った。
急転直下の候補者決定だった。
県連は地元からの擁立を模索したが難航。
11月30日、党本部側が及川氏に出馬を要請し、同日夜に決断した。
◎吹っ切れる
4区では平野復興相と県議4人が小沢氏とたもとを分かち、民主党に残った。
支持基盤が重なる中、擁立は自分たちの基盤も大きく揺さぶる。
ある県議は小沢氏が岩手1区に達増拓也知事の妻陽子氏を擁立したことに対し「政治の私物化だ」と憤り
「正直ちゅうちょしていたが、小沢さんの政治姿勢に対し、県民の不満はかなりある。
『小沢王国』の地盤に一石を投じたい」
と吹っ切れたように話す。
党本部も野田佳彦首相が公示日に応援に入る方向で検討中という。
◎明確な構図
一方、小沢氏の後援会連合会の小笠原直敏会長は
「今までは別居状態だったが、離婚届を出されたようなものだ」
と対決姿勢をあらわにする。
もともと仲間だった民主党の擁立で票が流れる可能性はあるが、別の後援会幹部は
「構図が明確になって戦いやすくなった。
組織が引き締まる」
と歓迎する。
ただ小沢氏の後援会内には困惑する声もある。
民主党に残留した県議の地元の後援会関係者は
「一番恐れていた事態になった。
県議が本腰を入れれば地域が分裂してしまう」
と危ぶむ。
◎県連、2区擁立を断念
民主党岩手県連は1日、衆院選岩手4区に、党本部職員の及川敏章氏(56)を擁立すると発表した。
同時に模索した2区の擁立は断念した。
及川氏は盛岡市で記者会見し
「民主党が衰退したら、他党はマニフェスト選挙を真面目にやらなくなる。
前議員の小沢一郎氏への批判ではなく、民主の立場を訴えていきたい」
と語った。
県連選対本部長の平野達男復興相は
「支持者から投票できる候補者がいないとの声が強かった。
人となりを前面に出して戦いたい」
と述べた。
及川氏は岩手県金ケ崎町出身、駒沢大卒。
1981年から民社、新進、自由、民主の各党本部に勤めた。
現在は民主党国民運動委員会部長。
95年参院選比例代表、96年衆院選比例代表東北ブロックにそれぞれ新進党から立候補、2000年衆院選比例代表四国ブロックに自由党から出馬したが、落選している。
岩手4区には自民党新人の藤原崇氏(29)、
日本未来の党に合流する国民の生活が第一の前議員小沢一郎氏(70)、
共産党新人の高橋綱記氏(64)
が立候補を予定する。
』
【気なる目次(4)】
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