2012年12月13日木曜日

反捕鯨団体シーシェパード:元日本気象観測船購入

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 <清風丸>
  総トン数 484トン
  全長 56.00m
  全幅 9.80m
  深さ 4.30m
  機関出力 1,800PS
  航海速力 11.50kt
  観測員 18名
  起工 平成4年4月
  竣工 平成5年1月
  建造 石川島播磨重工業東京第一工場



NICHIGO PRESS 2012年12月11日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/46073/

反捕鯨団体、中古観測船購入
「日本人はいい船を造った」と新船長

 12月11日、武闘派反捕鯨団体シー・シェパードが、日本の元気象観測船を購入したことが報じられている。

 この船は、舞鶴海洋気象台の清風丸で、1993年(平成5年)に石川島播磨重工業(株)で建造され、2010年3月に運用終了とともに下関のドックに科学調査捕鯨船団と並んで停泊していた。
 仕様は、全幅9.80m、全長56.00m、吃水深さ4.3m、最大搭載人員41名、総トン数484t、ディーゼル(1,800shp)×1基、巡航速度約11.5ノット。(この資料はhttp://blogs.yahoo.co.jp/ikeda_410/1344995.htmlより)。

 売りに出ていた清風丸に目をつけたシー・シェパードが200万ドルで購入したが、そのために、アメリカのトンネル会社名で購入し、オーストラリアで遊びに使うと称していた。
 まず、ツバルに船籍を登録、船名も「New Atlantis」と改名、シー・シェパードとは無関係の日本人クルーがQLD州北部まで航海してきた。

 12月10日、ロッキー・マクリーン新船長は、
 「売買交渉の間、日本政府はシー・シェパードと取引していることはまったく気づいていなかった」
としている。
 QLD州で新艤装を受けた後、船籍をオーストラリアに移し、船名を「Sam Simon」と改めた。
 サム・サイモン氏は、テレビ・アニメの「シンプソンズ」の初代プロデューサで、動物福祉運動家でもあり、この船の購入費をシー・シェパードに寄付したもので、シー・シェパードの伝統として、船名に冠スポンサーの名を選んだ。

 この船は、流氷に耐えられる船腹で、マクリーン氏は、
 「船を探していたところ、6月にこの船を見つけた。
 デラウェア州ウィルミントンにニュー・アトランティス社を設立した。
 この会社は100%シー・シェパードの持ち会社だ。
 日本側に対しては、個人のヨットとして使うつもりだと伝えた。
 韓国の船舶検査員も何も知らずにこの船の点検をした」
と語っている。

 さらには、
 「この船の建造では日本人は実にいい仕事をしたものだ。
 しかも、整備が行き届いていて新造船同様だ」
と奇妙な称賛をしている。

 購入後、9月に納入の日本人クルーが船をケアンズに運んだが、船はそこからブリスベンに移され、乾ドックで50万ドルをかけて速度と航続距離を引き上げる改造が行われた。
 その上、これまでのシー・シェパードの持ち船の黒い海賊のイメージから離れて、白塗りに、日本の科学調査捕鯨船団と似せた「RESEARCH」の文字を入れている。(NP)




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