2012年11月6日火曜日

日系人男性がチェコ大統領選に正式立候補へ

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●日系人男性がチェコ大統領選に正式立候補へ(12/11/05)



jiji.com 2012/11/06-05:39
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012110600068&google_editors_picks=true

出馬へ署名約6万人分=オカムラ氏、1カ月で集める-チェコ大統領選

 【ベルリン時事】来年1月のチェコ大統領選挙への立候補を表明している日系人実業家トミオ・オカムラ氏(40)は5日、出馬に向け、5万8000人の署名を集めたことを明らかにした。
 出馬には5万人の署名が必要。 
 同氏は地元メディアに「署名は1カ月以内に広告も出さずに集めた」と述べ、支持の広がりに自信を見せた。

 オカムラ氏は東京都出身で、日本人の父とチェコ人の母を持つ。
 観光業界で成功を収める一方、日本食材店などの事業に携わり、10月のチェコ上院選挙で初当選した。


 wikipediaに載っていた。

トミオ・オカムラ (Tomio Okamura:1972年2月19日 - )は、東京都出身のチェコ共和国の男性政治家、実業家。



 東京都出身の日系人。
 日本名は岡村富夫。
 父親は日本人、母親はチェコ人。
 1990年代にチェコに渡り、観光業で成功。
 2012年10月の上院議員選挙に立候補し当選。
 2013年に行われるチェコ共和国大統領選挙に立候補を表明した。




日系人男性がチェコ大統領選に正式立候補へ(12/11/05)





Travel Journal (2) - Host: Tomio Okamura  


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チェコのオカムラ氏、事実上大統領選に出馬できず(13/01/05)






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2012年11月5日月曜日

鉱業に投資しすぎた豪企業、中国の鉱産物需要減で苦境に?

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レコードチャイナ 配信日時:2012年11月5日 6時8分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66114&type=0

鉱業に投資しすぎた豪企業、中国の鉱産物需要減で苦境に?―オーストラリア

 2012年11月2日、豪華字紙のデイリー・チャイニーズ・ヘラルドは、オーストラリア政府の気候変動担当部門のロス・ガーノート氏の最近の談話を取り上げ、オーストラリアの三大輸出鉱産物に対する中国の需要が拡大し続けると盲目的に信じる株主らが「浪費の如き過度な投資」を行っている時に、中国は温室効果ガス排出削減目標において良好な進展を遂げ、他の場所で鉄鉱石の採掘を始めていると指摘した。

 同氏は、メルボルンの学会の席で、中国の経済構造に変化が起き、それがオーストラリアで資源ブームとなっている三大鉱産物(鉄鉱石、コークス、動力用石炭)に深刻な影響を及ぼしていると述べた。
 さらに、中国の昨年の排出削減量は以前に立てた目標を超え、中国が西アフリカの鉱物資源開発に巨額の投資を行うことで、オーストラリアの鉄鉱石輸出業はまもなく熾烈な競争にさらされるだろうと指摘した。

このほか同氏は、オーストラリア政府の「アジアの世紀」白書に記載されている、鉄鉱石や石炭輸出に関する予測は、まったく信憑性がないとも指摘した。







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2012年11月4日日曜日

「サンディ」による経済損失は約4兆円か、災害被害で最大級に

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CNNニュース 2012.11.03 Sat posted at 15:46 JST
http://www.cnn.co.jp/business/35023982.html?tag=top;topStories

「サンディ」による経済損失は約4兆円か、災害被害で最大級に

 ニューヨーク(CNNMoney) 災害リスク評価に当たる米企業Eqecatは3日までに、米東部地域などを直撃したハリケーン「サンディ」による経済損失が最大で500億ドル(約4兆円)に達する可能性があると報告した。
 災害による損失額としては過去最大規模の1つとしている。
 同社は当初、被害額は100億~200億ドルと計算していたが、その後、300億~500億ドルに上積みした。
 電力や他のエネルギー源の不足による経済活動の中断が予想以上に長期化したのが原因と説明している。

 被害額がさらに膨らむ可能性があるとも述べた。
 経済損失額のうち保険でカバーされているのは100億~200億ドルとみられる。
 当初の見積額の50億~100億ドルを上方修正した。

 経済調査企業ムーディーズ・アナリティックスはサンディによる経済損失額は499億ドルと設定。

 個人世帯、ビジネス界や鉄道、道路、上下水道など公共インフラ基盤が被った物的被害を約300億ドルと推定し、残りはビジネス活動の停止による損失額とした。
 全体の損失額のうち約60%はニュージャージー州で、15%がニューヨーク市、14%がフィラデルフィア市で生まれた。
 残りはワシントンの首都圏となっている。
 ムーディーズ・アナリティックスは、
 米南部を2005年に襲った大型ハリケーン「カトリーナ」による経済損失額は計1570億ドルとし、
 1992年のハリケーン「アンドリュー」は545億ドルと計算。
 今回のサンディによる被害額は3番目の規模としている。







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2012年10月30日火曜日

「これからはアジアとつきあう時代」

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NICHIGO PRESS 2012年10月29日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/44858/

「これからはアジアとつきあう時代」
オーストラリア首相、「アジアの世紀白書」を発表

 1996年から2007年までのジョン・ハワード保守連合連邦政権は、「オーストラリアのイギリス回帰」の時期で、それまでの「アジア言語」教育が大幅に削られたことは記憶に新しい。
 2012年、ジュリア・ギラード労働党連邦政権は、
 「21世紀はアジアの世紀、アジアには膨大な中間所得階層が生まれる。
 オーストラリアはそのアジアと密接な関係を結ばなければならない」
と述べ、ハワード保守連合に敗れる前のポール・キーティング労働党政権のアジア外交政策、ロス・ガーノウ教授の提唱していた政策の回復を予告している。

 ギラード首相は、その手始めとして、現在進められている学校予算配分の大幅見直しにあわせて、アジア言語教師大幅増員を計画している。
 また、白書の中では、
 「すべての学校生徒が、北京語、ヒンドゥー語、インドネシア語、日本語のいずれかを継続的に学習する」
ことが挙げられている。
 ただし、その予算負担については、ゴンスキ教育制度見直しの一部として連邦、州、準州の政府間の協議が必要になる。

 朝のABCラジオ・ナショナル放送番組に出演したギラード首相は、
 「アジア言語教育は全国学校改善計画の中心に置く。
 その予算改革は、2014年からの学校予算配分の基礎とする。
 この計画には大量の言語教師が必要になるが、同時に、現在敷設を急いでいる全国ブロードバンド・ネットワークも国内全学校で活用される」
と語っている。
 ただし、アジア言語教育も、アジアの世紀をオーストラリアが最大限に活用するために勧告されている、白書に盛り込まれた25項目の「全国目標」の一つに過ぎない。

 保守連合は、政府の考えを原則的に支持しているが、財源については疑問を提出している他、野党保守連合ジュリー・ビショップ副リーダーは、
 「白書はあまりにも労働党の政策を支持しすぎている。
 政府部内で白書を改ざんしたのではないか?」
と疑義を挙げている。

 香港とマカオのオーストラリア企業の連合体、香港・マカオ・オーストラリア商業会議所のアンドリュー・ステッドソン会頭は、
 「オーストラリア企業がアジアに精通するにはかなりの努力が必要だ。
 しかし、すでにそれに手を付けている企業がたくさんあることを無視することはできない」
と述べている。

 政府の白書に対して、
 「この政策を実行に移すには、アジアに詳しい大勢の教師や外交官が必要になるが、一朝一夕に増やせるものではない」
と疑問を投げかけている。
 シドニー大学Asian Studies Programのエイドリアン・ビッカーズ部長は、
 「アジアとの関係を緊密にするために必要な事柄を挙げたリストとしては非常に良くできているが、そのことをはっきりさせるまでになぜこれほど時間がかかったのか。
 アジアの世紀に入ってからすでにかなりの歳月が過ぎている。
 ずっと前に、アジア諸国との関係強化を図るべきではなかったのか?
 追いつくまでにかなりの努力が必要だと思う。
 私の分野で言えば、アジアの大学はすでにかなり進んでいる。
 世界大学ランキングを見れば分かるが、アジアの大学は急速にランクを上げている。
 テクノロジー進化、社会変化、政治変化なども、オーストラリアが追いつくためだけでもかなり苦闘しなければならない分野だ。
 しかも、白書の勧告を実行に移そうにも資金も資源も不足している。
 白書に盛り込まれている言語教育だが、(ハワード政権のアジア言語教育縮小以来)学生は大学の言語プログラムからどんどん離れているというさなかの発表だ。
 どこの大学でも、たとえばインドネシア語教育は経済的に採算が取れないとしてコースの廃止を考えているさなかだ。
 国内の2大学では、十分な予算が取れない、または十分な予算を取るために必要となる学生数が集まらないため、プログラムそのものの廃止を検討している。
 それを国内全大学で考えれば、言語プログラムを続けるために必要な人数の学生を集めることは、市場の原理からもむずかしいことだ」
とかなり悲観的に語っている。

 また、連邦議会調査委員会でも、
 「現在の外務省外交官ネットワークが、対アジア政策を支えるに十分な力があるか?
 同省は過去30年間常に予算不足に悩まされてきている。
 オーストラリアは、アジアやアフリカを含めたかなりの地域で外交官が不足している」とされているが、ボブ・カー外相は、
 「外務貿易省予算が増額されればありがたいが、現在の当省は十分な外交官を配置している。
 駐ジャカルタ大使館は最大だ。
 東チモール、ミャンマー、モンゴル国との外交は成功している。
 これまでの2,3週間の間に、シンガポール、韓国、ミャンマー、タイ、フィリピン、日本の代表やASEAN事務総長が当省を訪れている。我が国の外交は強力だ」
と語っている。(NP)







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2012年10月29日月曜日

世界の石油需要の伸び、今後5年で鈍化

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レコードチャイナ 配信日時:2012年10月29日 9時37分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65894&type=0

世界の石油需要の伸び、今後5年で鈍化―IEA報告

 2012年10月25日、フランス・パリに本部を置く国際エネルギー機関(IEA)はこのほど中期石油市場報告を発表した。
 同報告は今後5年間の世界の石油市場について、世界経済の減速と原油増産などを背景に、世界の石油需要の伸びが鈍化し、原油価格が緩やかに下落すると予想した。

 報告は、2016年までの世界の石油需要の年平均増加率をこれまでの予想(1.3%)を下回る1.2%と予測。
 世界の石油需要は今年の日量8979万バレルから2016年には9500万バレルに達するとした。
 北米と欧州の石油需要は、2011年にはそれぞれ日量2410万バレル・1440万バレルだったが、2013年には2380万バレル・1370バレルと、徐々に減少すると見られる。
 その他の地域では石油需要が緩やかに増加する見通し。

 報告はまた、5年後には世界の石油供給量が日量1億200万バレルに達し、需要を上回るだろうと予想。
 さらに、石油供給に有利な情報として、
 ▽.リビアの戦後の石油生産量が急速に回復しつつある
 ▽.サウジアラビアの石油生産量が30年ぶりの高水準にある
 ▽.イラクの石油生産量が10年以内に2倍となる見込み
 ▽.北米のシェールガスなど非在来型エネルギーの採掘に進展が見られる
―などを挙げた。

 報告はさらに、北米は5年後までに徐々に原油の自給自足を実現するほか、OPEC(石油輸出国機構)の危機対応に向けた遊休生産能力も高まり、現在の365万バレルから5年後には500万バレル以上に達するだろうと予測した。

 OPECは先ごろ、2012年の石油需要の1日あたり増加量を80万バレルに下方修正している。
 OPECはこれについて、世界経済の疲弊によるものとし、
 「世界の石油需要は、不安定な世界経済、工業生産の鈍化による影響を引き続き受けるだろう」
と指摘した。

 米国、EUなどの経済の不確定性が世界の石油需要に影響している。
 日本とインドはそれぞれ福島原発事故と夏季の停電の影響で石油に対する需要が高まっている。

 IEAのマリア・ファン・デル・フーヘン事務局長は、
 「石油市場が緊迫していた状況はまもなくひと段落し、徐々に緩和に向かうだろう。
 報告に示される石油需給のバランスはより合理的となった」
との見方を示す。

 一方あるアナリストは、
 「世界の石油需要の伸びが鈍化していることは積極的なシグナルではない。
 これは世界経済の先行きに対する悲観的な見方の表れであり、世界経済に再び警鐘を鳴らしている」
とした。

 石油需給関係の変化に伴い、石油価格は下落するだろうか?
 IEAの専門家はこれについて、
 「石油価格は安定化に向かうが、しばらくは依然として比較的高い水準を保つだろう。
 2017年にはEU、米国、日本の石油輸入平均価格が1バレルあたり89ドルとなり、今年の107ドルを下回るだろう」
とした。







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2012年10月28日日曜日

大学も変わらなければ:必要な基礎知識はインターネットで十分な時代に

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NICHIGO PRESS 2012年10月26日
http://nichigopress.jp/ausnews/science/44686/

「オーストラリアの大学は運営方針を変えるべきだ」
教育も新しいビジネス・モデルに

 民間企業が実施した第三者による検討で、
 「オーストラリアの大学はビジネス・モデルを考え直さない限り、破綻への時間が迫っている
と評価されている。

 アーンスト&ヤング社が作成した報告書によれば、今後10年でオーストラリアの国立大学のほとんどが、
 「政府の予算削減とオンライン教育の興隆の板挟みになってやってゆけなくなる」
としている。
 報告書執筆者のジャスティン・ボーカー氏は、
 「調査で20大学の40人のリーダーにインタビューした結果、支配的な大学運営モデルでさえ、良くいっても持続性がないという結論に達した。
 政府の大学予算は厳しくなっているし、競争も厳しくなっている。
 新しいアプローチが必要だ。
 基礎知識が必要ならインターネットで見つけられる。
 従って、大学も変わらなければならない。
 デジタル時代に対応した大学に変わらなければならない。
 2012年には、政府が大学出資方法を変更しており、制度内の競争が強化された。
 また海外留学生の存在が高等教育部門を支え続けてきたが、その高等教育部門の競争が高まっており、各大学はそれぞれの特長を強化し、他の大学との差別化を図り、同時に贅肉を落とすことが必要だ」
と語っている。

 さらに、
 「今や2学期制さえ過去になりつつある。大学は年間を通じて開講しなければならない」
と述べている。(NP)







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2012年10月25日木曜日

家を売って世界を転々とする引退生活

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ウォールストリートジャーナル 2012年 10月 25日  16:54 JST
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_536005?mod=LatestCoBrand

家を売って世界を転々とする引退生活

 私は70歳。私の夫、トムは66歳。
 それぞれの人生の大半をカリフォルニア州で過ごしてきた。
 今日の住み家は、自分たちとそれぞれの30インチのスーツケースが存在する場所だ。

 わかりやすく言えば、私たちは高齢のジプシーだ。
 2011年の初め、私たちはカリフォルニア州の家を売り、いくつかのとっておきたい物を縦3メートル横4.5メートルの物置に移動させた。
 それ以来、私たちはメキシコ、アルゼンチン、フロリダ州、トルコ、フランス、イタリア、英国などの家具付きアパートに住んできた。
 クリスマスに米国に一時帰国するまでの向こう2カ月間はアイルランドとモロッコに住むつもりである。

 私たちが現在住んでいるのは、ロンドンの中心街から電車で25分、テムズ川から90メートルの距離にある1ベッドルームのアパートで、この原稿もそこで書いている。
 私たちには引っ越しの才能があるのだ。
 新しい家に荷物を降ろして数分以内に、そこを自分たちのものにしてしまう。
 目覚まし時計をベッドの脇に置き、お気に入りの野菜の皮むき器とすぐに測れる温度計をキッチンにしまい、それぞれのノート型コンピューターの電気コードをコンセントにつなぎ、電源を入れる。
 そして、私たちは家電製品を機能させる方法を一緒に学び始める。

 こうしたことを考えると、私たちは定住するのが好きなジプシーと言った方が的確だろう。
 少なくとも1-2カ月は定住しているのだ。

 こんなことをしている理由は単純だ。
 夫と私は、メキシコ旅行中の本音の会話で、2人とも放浪しているときの方が幸せだということを実感した。
 共に健康を維持しており、世界各地を3週間の休暇では味わえない方法で見て回りたいという願望も共有している。
 外国で現地の人のように住むという考えにスリルを覚え、18カ月近く「家なし」の生活を続けた今も、それを決断して良かったと思っている。
 パリやイスタンブールに住んでいると、家に閉じこもっている日でさえ、面白いことがたくさんある。

 しかし、これを実践するのは口で言うほど簡単ではない。
 とはいえ、そこそこの老後の蓄えがある多くの退職者ならば、私たちのような生活が楽しめると思う。
 一カ所に定住している場合と同様、放浪生活の予算は、支出の優先順位をどうするか、どういったライフスタイルを追求したいかで変わってくる。
 たくさんの衣装が必要で、豪華なディナーパーティを開くことに生きがいを感じている人は、私たちの生活に魅力を感じることはないだろう(そもそも貸間で魅力的な食器を提供してくれるところなどめったにない)。

 私たちにも自分たちの正気を疑う瞬間がある。
 イスタンブールで豪雨の中、完全に道に迷って膝まで水浸しになったり、パリの3階のバルコニーで閉め出されたことに気付いたときなどは、一時的に後悔することもあった。

 しかし、私たちは3つのことを学んだ。

 第1に新しい状況に対処し、外国にいながら複雑な旅行計画を立てることで、脳の老化を防げるということ。

 第2に、こういう生活を送っているのは私たちだけではないということ。
 私たちは日常的に引退生活を送っている人々に出会う。
 長期休暇を楽しんでいる人もいれば、私たちと同じような放浪生活をしている人、外国に永住している人などがいる。
 私たちが旅を始めて間もなく出会ったある男性は私にこう言った。
 「私たちのように、余生の楽しみ方を知っている人はたくさんいる」

 第3に、リスクを補って余りある喜びや感動が得られるということ。これは最も重要なことである。「自宅」のリビングからフィレンツェのスカイラインを眺めたとき、「近所」の角を曲がったらエッフェル塔のてっぺんが私たちにウインクしていたときには、苦い経験など吹き飛んでしまうのだ。

■思い切ってやってみる

 国際的なノマド(放浪者)になってみるのも面白そうだと思ったが、私たちはまず、そうしたライフスタイルを実践するための
経済的余裕を生み出す必要があった。
 いろいろと計算してみた結果、カリフォルニア州の家を売れば、世界のほとんどの場所で快適に暮らせるということがわかった。
 固定資産税や屋根の修理代を支払わなくて済むようになると、列車の旅が思う存分楽しめるようになるのだ。

 金銭面の具体的な話をする。私たちのファイナンシャルアドバイザーは、毎月約6000ドルを送金してくれる。
 これは投資から得られた収入だ。
 この他に社会保障給付金や少額の個人年金も受け取っている。
 住宅費、クルーズ料金、航空運賃、ホテルの宿泊料などの前払い金には約2万ドルの「予備資金」を利用し、通常のキャッシュフローには影響を与えないようにしている。

 私たちは経費を予算内に収めるために単純な戦略を守っている。
 パリやロンドンといった物価が高いところに住んだら、次はメキシコ、トルコ、ポルトガルといった物価が安いところに住んでバランスを取る。
 週に数回は外食するが、ほとんどは自炊している。
 私は料理が好きで、食料品の買い物はその国のことを学ぶ上で有効な方法だと思う(ブエノスアイレスで重曹を見つけるのは予想以上に難しかった)。

 私たち以上に節約することも可能だろう。
 まずは住居費から始めるといい。
 外国の賃貸料は大きさ、季節、場所、基本的な設備によって異なってくる。

 それでも駄目なら、お金のかからない場所を歩いたり、見物したりすることをお勧めする。

■多くのチャンス

 飛行機、列車、バス、タクシー、自家用車、フェリーなどさまざまな交通手段を利用してきたが、現在最も気に入っているのはリポジショニング(回航)で大西洋を横断する船旅である。

 クルーズ会社が季節に応じて客船を移動させる必要があるとき、料金は格安になる。
 オフシーズンに仕事を数週間も休んで大西洋を横断する人があまりいないからだが、目的地に行けて、宿泊もでき、2週間以上にわたって豪華な食事ともてなしを楽しめるのだから、私たちにとっては理想的だ。
 客船で旅行すると到着した場所で時差を感じることもなく、長期訪問の目的地としてはおそらく選ばないが、それでも興味深い場所を見て回ることができる。

■土地になじむ

 私たちは地元に住んでいる人から住居を借りることに関して最高についている。
 交通機関や買い物に関する情報を得たり、無理のない程度のリクエストに応じてもらったりし、至らない部分があっても通常はすぐに修正してもらえる。
 パリのアパートの大家に鍋やフライパンが少しくたびれていると話すと、その大家は翌日に新しい料理道具のセットと2つのステンレス製のフライパンを持ってきてくれた。

 もちろん、どの目的地でもいくつかの厄介な問題に直面する。
 食料品の買い物の仕方を覚える、現地の交通機関を利用する、インターネットに接続する、腕のいいヘアサロンを探す、暖房・冷房装置や聞いたこともないブランドのDVDプレーヤーを操作するなどはそうした問題の一部である。

 不慣れなキッチンでは、食事を作るのに苦労することもよくある。
 電子レンジの使い方がフランス語やトルコ語で書かれていると、食事の準備は大幅に遅れてしまう。
 また私たちが遭遇したすべての洗濯機・衣類乾燥機にはいくつもの未知のコースが搭載されていた。

■今のところは素晴らしい経験ばかり

 私たちのライフスタイルで最もスリルを感じるのは、通常の生活では決して出会えない人々と交流できることだろう。

 パリで近所にあったお気に入りのチーズ屋は、来客の時間にちょうどいい感じで溶けることを保証してブリーチーズを選んでくれ、実際にその通りになった。
 フィレンツェの街並みを見下ろすテラスで開かれたディナーパーティでは、若くて優秀な2人のセルビア人教育者や国際的に有名なイタリア人の詩人と出会った。
 トルコのクシャダスでは16世紀に建てられた美しいホテルに滞在したが、ある午後のひと時、私はそこのオーナーとバックギャモンをして過ごした。
 こうした瞬間は、マニュアル車の運転と左側通行に慣れようとしているときにロンドンの渋滞に巻き込まれるといった居心地の悪い瞬間を忘れさせてくれる。

 私たちは所有物からの解放感も感じている。
 旅先で会う人々は私たちの家、骨董品、芸術品や他の所有物のことなど気にせず、私たち自身に興味を示してくれる。
 これはホームフリー生活がもたらした恩恵の1つであり、おかげで他の人々と驚くほど素直にかかわれるようになった。

■インターネットでつながる

 私たちは家を持つことをやめたので、月々の支払いもほとんどない。
 オンラインの支払いサービスを利用し、マイレージが貯まるように買い物のほとんどにクレジットカードを使っている。
 郵便物は娘が受け取ってくれているが、その枚数はゼロに近づいている。

 インターネットの接続環境が良好であることは必須条件だ。
 コンピューターは私たちと家族や友人との交流を維持し、旅行の計画を立てるのにも役立っている。
 また映画やテレビ番組の英語放送がないところでは、娯楽をもたらしてもくれている。
 私たちのそれぞれがノート型コンピューターと「iPhone(アイフォーン)」を1台ずつ持っており、アマゾン・ドット・コムが販売する電子書籍リーダー「キンドル」には愛読書や旅行ガイドが収容されている。

 家族や友人に頻繁に会えないのは当然さびしいが、彼らは私たちのことを許してくれ、私たちが近くに家を借りて遊びに行くときには大歓迎してくれる。
 私たちのファイナンシャルアドバイザーでさえ、私たちの計画がうまくいっていることを渋々認めているぐらいだ。

 カリフォルニア州の敷地面積230平方メートルのゆったりした家を売却し、パリやイスタンブールの45平方メートルのアパートに住むことは、私たちにとってむしろ有利な取引だと思っている。
 かつての重厚なガスコンロ、ブランド物の鍋やフライパン、巨大な冷蔵庫は、今ではままごとセットのサイズのシンク、ホテルのミニバーのような冷蔵庫、かなり怪しげな調理器具に取って代わられている。
 私たちはシンクが1つしかないバスルームを共有し、13インチのコンピューター画面で映画を観ている。

 それと同時に、私たちはランチで天国から来たとしか思えないパテを食べ、牛たちでさえ美しく見える風光明媚なフランスの田舎でドライブを楽しみ、イタリアでは食後の運動にアルノ川沿いを歩いている。

 何らかの問題が起きるまで、私たちがこの生活をやめることはないだろう。

(筆者のリン・マーティン氏は世界各地を転々としながら執筆活動を続けている)

記者: Lynne Martin 







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