2012年8月21日火曜日

日本企業が米国で攻勢、現代自会長が緊急訪米

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/08/21 09:27
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/21/2012082100643.html

日本企業が米国で攻勢、現代自会長が緊急訪米

 鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長は20日、米国市場の緊急視察を行うため、専用機でソウル・金浦空港を出発し、ロサンゼルスに向かった。
 現代自米国法人から業務報告を受け、販売戦略を練り直すほか、現代自アラバマ工場、起亜自ジョージア工場も訪れ、生産車両の品質を確認する。
 現地販売店の関係者とも会い、現場の声を聞いた上で、24日に帰国する。
 米全土を4日間で回るという強行軍だ。

 訪米計画は先週末に急きょ決まった。
 現代・起亜自の米国市場での販売状況は今年も悪いとはいえないが、世界的な経済危機の影響に加え、トヨタやホンダなど日本勢が攻勢をかけ、シェアを拡大しており、対応策が必要となっている。
 鄭会長の訪米は、米国市場の状況がそれだけ緊迫していることを示すものだ。

 現代・起亜自は今年1-7月に米国市場で約75万5000台を販売した。
 前年同月比では12.3%増加したが、
 シェアは前年(9.1%)をわずかに下回る9.0%だった。

 昨年、米国市場で苦戦した日本勢は、大量出荷で本格攻勢をかけ、シェアを伸ばしている。
 昨年の販売台数が7%減だったトヨタは、今年1-7月は28.3%の販売増を記録。
 ホンダ、日産も18.9%、14.7%の伸びを示した。

 現代自は
 「米国の現地工場をフル稼働している。
 無理にシェアを拡大するのではなく、適正価格で販売することで、収益性を高めようとしている」
と説明した。
 しかし、現代・起亜自の現地ディーラーからは、攻撃的なマーケティングを展開する日本勢への対応策を求める声が上がっている。
 このため、本社としても何らかの対応が必要になったとみられる。

 米自動車業界によると、今年1-7月に米自動車メーカー各社が乗用車1台を販売するに当たり、ディーラーに支給するインセンティブ(販売奨励金)は2173ドル(約17万3000円)に達したが、現代自は964ドル(約7万7000円)、起亜自は1347ドル(約10万7000円)にとどまっている。
 韓国勢のインセンティブは、トヨタ、ドイツのBMW、アウディに比べ低いとみられる。

 現代自は適正価格による販売にも乗り出し、6月に米国で発売した「グレンジャーHG」の価格を既存モデルよりも最大で25.5%高い3万2000-3万6000ドル(約254万-286万円)に定めた。
 現代自はジェネシス、エクウスなど収益性が高い大型乗用車の販売が年初来で前年同期比31.1%伸び、業績には好材料だ。

 現代自の役員は20日
 「鄭会長は今回の訪米で、日本車の大量販売攻勢や値引き攻勢に引っ張られず、適正価格による販売を通じたブランド価値向上に努めるとともに、先手を打つマーケティング戦略などで、経済危機を打開するよう指示することになる」
と述べた。
 先月から起亜自ジョージア工場で生産を開始した新型サンタフェの品質をチェックすることも重要な目的だ。

 鄭会長は昨年9月と今年3月に経済危機の震源地である欧州を訪問し、販売法人、生産法人の課題をチェックし、危機対応策を協議した。
 今年6月には起亜自中国第3工場の起工式に出席した後、山東省にある現代パワーテック、現代ウィアの中国工場を訪問するなど、現場を見て回っている。
 鄭会長は今回の訪米により、年初来で世界の3大市場を全て回ることになる。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/08/24 09:11
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/24/2012082400482.html

「日本車を超えろ」 現代自会長がゲキ
「日本の自動車メーカーを超えなければ、成功したとはいえない」

 米国市場の緊急視察を行うため現地に出張した現代自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長は、日本車をターゲットとして挙げ、米国法人関係者を激励した。

 鄭会長は22日(現地時間)、ジョージア州ウェストポイントにある起亜自動車の工場を訪れ、駐在員や現地採用した韓国系の従業員ら約40人を集め
 「これまでわれわれが懸命に取り組み、一定の成果を収めたのは事実だが、真の成功を収めるには、日本企業を超えなければならない。
 そうしなければ成功したと言う資格はない」
と述べた。

 鄭会長の発言は、最近大量出荷で市場シェアの回復に乗り出した日本車メーカーを競争相手として名指ししたものだ。
 昨年販売を7%減らしたトヨタは、今年1-7月に28.3%の販売増を達成。
 ホンダ、日産もそれぞれ18.9%、14.7%の販売増を記録した。

 74歳になる鄭会長は20日に米国に到着し、23日午前までの約72時間で、ロサンゼルス、アトランタ、ウェストポイント、モンゴメリーを回った。
 起亜自、現代自のデザインセンター、両社の販売法人を訪れ、現代自のディーラーの新築現場も視察した。
 毎日午前5時半に現場での会議で1日のスケジュールを開始するという強行軍だった。
 それだけ米国市場の状況が厳しいことを示している。

■適正価格での販売、品質が前提

 鄭会長は3交代制で増産に努め、新車種の生産を行っている起亜自ジョージア工場で
 「米国市場で『適正価格による販売』を続けるには、確かな品質の裏付けが必要だ」
と述べた。
 現代・起亜自は昨年6月、新型グレンジャーHGの価格を既存車種より最大で25.5%引き上げるなど、価格の適正化に努めたが、今年に入り攻撃的なマーケティングを掲げる日本車の挑戦に直面している。

 鄭会長は
 「米国の自動車需要の増加に伴う供給不足を解消するため、現地工場からの正常な供給が大切だ。
 安定的な供給で消費者の不便を最小化するように」
と指示した。

 2009年末に操業を開始した起亜自ジョージア工場は、2010年に16万7000台、昨年に前年比63%増の27万2000台を生産し、起亜自の米国での販売増加をけん引した。
 昨年6月からは勤務体制を2交代制から3交代制に切り替え、生産能力を6万台増の年36万台に拡充し、昨年9月からは同社を代表する「K5」を生産している。
 同工場は今年1-7月に前年同期を33.7%上回る約20万1000台を生産した。

■現地政財界も高い関心

 現代・起亜自グループ総帥の訪米に現地の政財界も高い関心を示した。
 現地に多くの雇用機会を提供しているからだ。
 21日には米国の駐韓大使を務めたコリア・ソサエティーのトーマス・ハバード理事長と会談。
 22日にはジョージア州知事公邸でディール州知事と相互協力について協議した。

 ジョージア州選出のチャンブリス上院議員(共和党)は22日、起亜自ジョージア工場を訪れ、鄭会長の案内で工場を視察した。
 チャンブリス議員は2010年にも同工場の完工式に出席するなど、起亜自に高い関心を寄せてきた。
 同日も工場の床に腰を下ろし「こんなにきれいな工場を見たことがない」と語った。

 チャンブリス議員は
 「(起亜自の新車)K9が米国で発売されるのを待っている。
 公用車として使いたい」
とも話した。

 鄭会長は23日、アラバマ州のベントレー知事とも会い、現代自現地工場の現状について説明し、継続的な支援を求めた。
 鄭会長はその後、チャーター機で帰国した。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/10 08:06
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/10/2012091000400.html

韓国の自動車輸出、8月は過去3年で最低

 韓国知識経済部(省に相当)と韓国自動車産業協会(KAMA)によると、
 8月の韓国の自動車生産台数は23万7477台で、前年同月を25.9%下回った。
 国内販売台数は24.9%減の8万6072台、輸出は23.6%減の16万4805台だった。
 生産と輸出は2009年8月(生産23万2552台、輸出14万1189台)以来最低だった。
 国内販売は09年1月(7万3874台)以来の最低。

 KAMAは主要メーカーのストライキや操業短縮で供給に支障が出て、国内販売と輸出が減少したと分析している。
 現代・起亜自動車、韓国GMは8月に部分ストライキを実施した。
 ルノーサムスン、双竜自動車はストライキを行わなかったが、欧州の景気低迷など世界的な市場縮小により、輸出がそれぞれ56.4%、18.9%減少した。
 年初来8月まで韓国の完成車メーカーの輸出は累計で前年同期比4.1%増の210万6620台だった。



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