2012年8月21日火曜日

「教育のおかげで国民は無知になった」:人類はどんどんバカになっていく!?


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● ケン・ヘンリー博士



NICHIGO PRESS 2012年8月21日
http://nichigopress.jp/ausnews/news/41782/

「教育のおかげで国民は無知になった」
元財務省事務次官がフォーラムで発言

 税制改革の資料として税制見直しをするなど有能な財務官僚で知られたケン・ヘンリー博士は、ジュリア・ギラード連邦首相が、アジア問題特別顧問に任命しているが、そのヘンリー博士がキャンベラのフォーラムで講演し、オーストラリアの教育水準が低下しており、オーストラリア人の意識をオーストラリアに閉じこもらせている。
 そのため、オーストラリアはアジア太平洋地域の動きに遅れ始めていると語った。

 今でも時折、オーストラリア国民の間の(イギリス伝来の)反知性主義が指摘されることがある。
 ボブ・カー外相が、NSW州首相時代に「ブッキッシュ」と呼ばれたり、ジョン・ハワード元連邦首相が、政府に批判的な都市中間階層を「エリート」と呼んで攻撃したり、鉱山富豪が自ら「ラリキン」と呼んで悦に入っている姿などがオーストラリアの反知性主義をうかがわせる。
 一方で連邦首相以下政治家の教育問題発言には
 「オーストラリアは、アジア諸国よりも学力が優れていなければならない」
という前提がある。

 ヘンリー博士は、国内教育制度の質を批判し、
 「バリに行って、そこがインドネシアだということさえ知らないオーストラリア国民を生み出している」
と語った。
 さらに、
 「国内教育の水準は劣等でしかもますます劣悪になっている。
 アジア太平洋地域で起きていることがそうさせるのかも知れないが、一種の油断が生まれている。
 世界的な尺度でオーストラリアの経済はかなり好調だが、それが何か、努力しなくてもやっていけるんだという気持ちを生んでいるのかも知れない。
 それだけではない。
 オーストラリア人の間には、外国語を勉強する必要もない。
 外国に行けば誰でも英語を話せるのだからという錯覚がある。
 まったくのたわごとだ。
 北京や東京に行けばそのような迷妄は通じない。
 今、高校でインドネシア語を勉強している生徒の数は、1970年代より少ないというのは異常なことだ。
 インドネシアに旅行するオーストラリア人が増えている時にそういう時代に逆行する意識があることが異常だ」
と語っている。

 さらに、
 「今から30年後にはアジアの中間階層は30億人に達することが予想される。
 それだけでもオーストラリアの人口の100倍だ。
 しかもその大半は英語を話さないだろう。
 オーストラリアはその30億人に洗練されたサービスを編み出し、売り込まなければならないのだ。
 英語以外の言語で個人、ビジネス、政府、研究機関などどの分野でも交渉し、関係をつくっていくためには相手文化を理解できなければならない。
 今後世界の重心がアジアに移動していく時代にアジアの文化や歴史を知る人材を作っていかなければならない」
としている。

 ヘンリー氏はさらに、
 「大学もアジアの未来に備えた人材を育てることができていない。
 なぜなら、これまでの大学予算制度のために、大学は『できるだけ学生を集めて学費を取る』運営形態に変わってしまったからだ」
として、それでも、我が国の教育制度が創造的な発想ができる人材を生み出していることをありがたく思うべきだ。
 ただ、
 「この教育制度がそのような人材を生み出す役に立っているのか、このような教育制度でも創造的な人材が生まれているのかは私にはよく分からない」
と皮肉っている。(NP)





ロケットニュース24 2012年11月17日
http://rocketnews24.com/2012/11/17/266664/

人類はどんどんバカになっていく!? 
研究者「生き残るための知恵を必要としなくなったから」

 科学や技術は日々進化を続けています。
 過去には考えられなかった便利な道具や家電が誕生し、より快適に日常生活を送れるようになったはず。
 ところが、米スタンフォード大学の研究者によると、人類は生命の危険を失ったことによって、知力の進化が停滞し始めているといいます。
 これは一体どういうことなのでしょうか?
 
 我々の知性 とふるまいは、数多くの 遺伝子が最適に機能することを必要とし ます。
 そして、継続的に大きな圧力を必要とします。
 ここでいう圧力とは、生命を維持するための困難です。
 その昔人類は、安全な生活を確保することもままならなかったです。

 スタンフォード大学のジェラルド ・クラブトリー博士は、
 「知的な能力と、知性にまつわる遺伝子の最適化は、アフリカを起源とする人類の先祖からもたらされた。
 言葉をもたない比較的小さなグループから、知的能力の発達が起こったと推測される」
と話しています。

 生きるのに過酷な環境下で、知性は生き残るために大変重要でした。
 しかし農業の発達とともに、都市化が進んでいくうちに、人類の知性はゆっくりと後退し始めていると見られています。

 博士は我々人類が過去3000年以内、120世代の間に「知性」および「情動安定性」において、二つ以上の有害な変化を保持しているといいます。
 これらの変化は、生命の危険を失った影響にほかならないでしょう。

 しかし博士は、
 「将来的にこれらの対処法が見出される」
といいます。
 しかも、わざわざ命を危険にさらす必要なく。
 自然淘汰は人類が知性を得るために、必要なプロセスでした。
 それを失った人類は本当に知的進化を後退させたのかもしれません。
 ですが、これからは科学や技術の進化がそれを補ってくれるのではないでしょうか。










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